医療機関の皆様へ

患者様の紹介について
(医療機関の皆様へ)

当院では紹介いただく患者様の待ち時間短縮のため、予約制を導入しております。以下の手続きにご協力お願い致します。
病院ホームページへお進みください。

外来担当表

本講座ホームページ「診療案内」および産業医科大学病院ホームページ「外来表」から参照いただけます。

当院は北九州を中心に福岡県北東部を中心に循環器疾患全般の診療を行っています。北九州唯一の特定機能病院として、各科と連携して複数の疾患をお持ちの患者様への診療も対応しております。特に専門性の必要な肺高血圧症・遺伝子分野においては全国トップレベルの診療を提供致します。

救急診療について

当院では救急・集中治療科と連携して、24時間365日緊急カテーテル検査および治療、心臓外科手術が可能な体制をとっております。緊急を要する疾患の多い循環器領域で皆様のお役に立てればと思います。

低侵襲治療について

2023年8月17日には205床のベッドと17室の手術室を擁する急性期診療棟を開院し、3つの新たな血管造影室(1F)と2種類のハイブリット手術室(3F)を運用しております。
従来の虚血性心疾患・不整脈に対するカテーテル治療に加えて、当科の得意とする慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)に対する経皮的肺動脈形成術(BPA)や卵円孔開存(PFO)に対する経皮的卵円孔開存閉鎖術、経カテーテル的左心耳閉鎖術(LAAC)など低侵襲な新規治療方法を導入しております。

PFO Amplatzer abbott社

心臓外科手術・大血管治療について

大動脈瘤・大動脈解離などの大血管疾患に対するステントグラフト・開胸・開腹手術は心臓外科と連携して全国有数の症例数を誇ります。

心筋症診療について

当院では、循環器難病疾患の代表的な疾患である心筋症の診療経験が豊富です。心筋症の中でも、近年診断頻度が増加している心アミロイドーシス、心ファブリー病の診断や治療介入に尽力しています。当院は、心アミロイドーシスに対する薬剤を北九州地域で唯一導入可能な施設(※)です。

※学会承認された認定施設でのみ導入が可能

先天性心疾患の診断と治療について

当院では、成人先天性疾患の治療を行っております。小児循環器医療の発展により、小児期に心臓疾患の治療をされた患者さんの多くが成人に達することができるようになりました。また、成人になり初めて先天性心疾患の診断を受ける方もおられます。そのような方の診断、治療を積極的に行っております。

成人先天性心疾患

まず、先天性心疾患に関してですが、生まれつき心臓や血管の形が正常とは異なる病気のことです。頻度は、出生児のおよそ1%(1年間に日本で生まれる赤ちゃん100万人の中で1万人)に存在するとされています。近年、小児期の治療の進歩により、9割以上の子どもたちが成人を迎えることができるようになりました。これらの心臓病の子どもたちが成人した後の状態を’成人先天性心疾患’と言います。日本では、現在60万人近くの成人先天性心疾患の患者さんがいるとされ、毎年1万人ずつ増えています。また、子どもの頃に診断がつかず、大人になって初めて診断される成人先天性心疾患の患者さんもいらっしゃいます。

主に当科では、心房中隔欠損症、房室中隔欠損症、動脈管開存症の診断や治療、心室中隔欠損症の治療後、または治療せずに経過観察し短絡が遺残している患者さん、小児期に川崎病を患った患者さん、冠動脈起始異常未治療の患者さん、ファロー四徴症などの心内修復術後の患者さん、大動脈弁二尖弁や先天性大動脈弁上・弁下狭窄の患者さん、チアノーゼ残存のチアノーゼ性先天性心疾患の患者さん、肺高血圧症合併の先天性心疾患患者さんを診察しています。中でも、当科では先天性心疾患に合併した肺高血圧症のtreat&repair治療の実績が豊富です。
画像診断に関しては、基本となる経胸壁心エコー・経食道心エコーに加えて、心臓MRI検査や心臓CT検査、心臓カテーテル検査を施行させていただきます。

成人先天性心疾患患者さんの多くは、症状なく日常生活を送られていますが、修復術後遠隔期に、心臓の弁や導管の狭窄や逆流、不整脈、心不全などの合併症が生じることがあります。そのため、小児科と連携し、多職種専門家によるチーム医療を行い、縦長に一生循環器内科医が管理を行うことが、患者さんの幸福につながると思いますので、お気軽にご相談下さい。

遺伝性大動脈疾患

遺伝性疾患であるマルファン症候群、エーラス・ダンロス症候群、ロイス・ディーツ症候群はいずれも結合組織の脆弱性のため心臓弁膜症や大動脈拡張を来す疾患です。当科では関連する他科とも協力し、遺伝子検査を含む診断のための検査を行っています。また、診断後の患者さんについても合併症の早期発見のため定期的な経過観察、血圧管理を行っています。

専門外来のご案内

より専門性の高まる現代の循環器診療において、各分野のエキスパートとして下記専門外来を立ち上げております。クリニック等の先生方以外にもCT・エコー検査でみつかった心血管疾患についてお困りの際にはぜひ専門外来を活用頂けると幸いです。

  • 肺高血圧症・静脈血栓塞栓症
  • 不整脈
  • ペースメーカー外来
  • 虚血性心疾患
  • 大動脈瘤
  • 下肢動脈疾患
  • 心筋症(心アミロイドーシス、ファブリー病など)
  • 腫瘍関連循環器病
  • 成人先天性心疾患
  • 脂質異常症
  • 腹膜透析外来、バスキュラーアクセス外来、多発性嚢胞腎

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